注文住宅の災害対策~建築前後それぞれできること~

家づくり

こんにちは。狭小3階建てに住んでいる、まだらと申します。

2024年1月1日に発生した能登半島地震で被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

我が家でも今まで以上に、災害に対してどう準備をしていくか。どんなことが出来るか。ということを考えるようになりました。

今回は、注文住宅における災害対策「建築前の段階」でできることと、「住んでから」でも対策できることをこの2つに沿ってお話ししていきたいと思います。

~この記事を読んで分かること~

・土地選び時や設計時に検討できる災害対策

・災害対策のための家づくり

・建築後にできる災害対策

建築前にできること

土地選び

災害リスクを少しでも軽減するために、より安全な土地を選びたいですよね。

土地選びのために『ハザードマップ』を確認されている方も多いと思います。

ハザードマップは、日本国内の地点において「津波」「土砂災害」の危険のある場所を教えてくれます。

「キケン」とされる地点をできるだけ避けて土地を選ぶことができれば一つ、安心材料にはなりますね。(あくまでも、危険地点というのは目安でしかないですが)

また、ハザードマップ以外にも参考に見て頂きたいのが「地盤サポートマップ」です。

地盤サポートマップ【ジャパンホームシールド株式会社】
地盤調査・解析実績200万棟を誇るJHSが、実際の調査データや全国の防災情報を地図サービスとして提供、分かりやすいレポートにしてお届けします。今のお住まいや引越・購入を検討されている土地の参考資料としてご活用ください。

地盤の強さ(地耐力)を見ることができるので、より地盤の強い土地を選びやすくなり、建物の倒壊のリスク軽減につながります。ハザードマップと併せて確認してみてください。

備え付け家具を作る①キッチン

続いては設計時におすすめしたい災害対策です。

実際に地震が発生したときにまず最初に起こりうるキケンは、「家具が倒れて来る」「家具の下敷きになる」ことです。

特に、タンスや食器棚など、大物家具は万が一倒れてきたら怖いですよね。

家具転倒防止の突っ張り棒で支えることも勿論できますが・・・

せっかく家を建てるなら、「備え付け家具」を作ってみるのもオススメです。

こちらは、我が家のキッチン背面です。

カップボードと飾り棚、パントリーが備え付けられています。

食器類は全てカップボードにしまっているので、落下して割れるようなことはありません。

飾り棚も壁に取り付けてもらっているので、棚自体が倒れて来るリスクもないです。

ただし、飾り棚の上に乗せている小物・インテリアは当然落下してくるので、別途対策が必要です。これについては、「住んでからできること」として下記に記載しておきます。

安全第一優先とするならば、我が家のようなむき出しの飾り棚ではなく、扉つきのカップボードを壁付けした方が、災害対策の観点から見ると安心です。

②脱衣所

脱衣所まわりも、自分で棚を置くことはなく全て備え付けとなっています。

収納スペース兼作業台
タオルニッチ

壁をくり抜いて棚にしてしまうタオルニッチは安全ですし、狭くなりがちな脱衣所のスペース確保という点でも非常に有効だと思います。オススメですよ。

③寝室

地震が来た時にすぐ動くことができれば良いのですが、最も危険な時間って、「寝ている時」ですよね。

寝室、自分が寝ているところには絶対に物・家具が落ちてこないよう事前に設計しておきましょう。

まず、ベッドまわりには何も置かないことが鉄則にはなりますが、

普段の生活を考えると、スマホを置いたり、ティッシュを置いたり、読んだ本を置いておきたい・・・となると思います。

そこでオススメなのが、ベッドニッチです。

我が家のベッドニッチはベッドの高さに合うように作ってもらっています。ベッドの幅分たっぷり、横に広くニッチを作ると、どの位置からでも使いやすくて便利ですよ。

ベッドニッチがあれば、ベッド回りはすっきりして、地震のときも安心です。

防災リュックの置き場確保

防災リュックを持っているご家庭は多いと思いますが、

そのリュックはどこに置いていますか?

リュックそのものは一度準備してしまうと、何か月、半年、へたすると1年くらいそのまま・・・ということも少なくないと思います。

いつの間にか他の物にまみれてしまう

奥へ奥へとおしこまれていき・・・・いざという時に取り出せなくなる

それでは本末転倒です。

そうならないために、設計前にできることとして、防災リュックや備蓄品の置き場をしっかり確保していきましょう。

我が家は玄関入って目の前に「玄関収納」という小さな部屋を作りました。

カーテンの奥が収納部屋

部屋といっても2畳ほどのスペースで建具もついていません。

地震がきたときに、建具がゆがむと中にあるものが取り出せなくなる可能性があるからです。

リュックは玄関収納を入ったすぐ右手にポン・ポンとおいているだけなので、すぐに取り出すことができます。

また、防災リュックは玄関まわりだけではなく、寝室にもあると便利です。寝ている間、真夜中に停電になったりしたら、暗い中で玄関まで行くのは怖いし、危ないです。

最低限の「懐中電灯」「ホイッスル」「水」がまとまったリュックを、ベッドの下に置いておくと安心です。

住んでからできる対策

小物落下防止策

先述した飾り棚

大量のインテリア小物が置いてあります。地震が起きて、これらが落ちて来ると・・・こわいですね。

でも、大丈夫。こういった小物を落下させないために、こちらの「ひっつき虫」を使用しています。

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小さくちぎって、ぺたっと貼るだけで粘着力が高く、多少の揺れではびくともしません。

普段のインテリアも楽しみつつ、地震対策もできるので大変重宝しています。

テレビボードは浮かせちゃう

テレビボードも、揺れにやすくてこわいですね。テレビと一緒に倒れてきそう・・・!

なので我が家では、テレビボード&テレビを浮かせちゃいました

IKEAのベストーです。組み立て設置は自分たちでやらなければならないですが、安価に買うことができ、バリエーションも豊富なので好みのテレビボードをつくることができますよ。

※テレビボード・テレビを壁付けするには、壁に下地が必要!これは、建築前に必ず設計さんと打合せをしておきましょう※

テレビの壁掛けはこちら↓

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猫のバッグは猫の近くに

猫を3匹飼っている我が家では、猫を連れて避難所に行く際に、スムーズに猫を持ち運びバッグにいれられるように猫バッグは常に猫の近くにおいてあります。

猫バッグは、年に数度の病院受診のために使うだけ・・・というのがほとんどなので、猫たちはバッグに中々、慣れない→入ってくれない という難点があります。

しかし、常に同じ空間にバッグがあることで慣れてもらうことができ、有事の際には猫バッグを取りに行かずともすぐに対応することができます。

わたしたちも安心だにゃ~

まとめ

いかがでしたでしょうか?

いつ起こるか分からないのが災害なので、せっかく注文住宅を建てるなら、家づくりの中にも防災観点をしっかり盛り込んでおきましょう!

特に、備え付け家具やニッチを作ってもらうというのは、建売住宅では中々できない、注文住宅ならではのメリットではないかと思います。

より安心・安全な家づくりを目指していきましょう!

注文住宅以外でもできる災害対策は別途記事をUP予定です!

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