子どもの帰宅動線/環境を整える

子どもの暮らし/知育

こんにちは。3階建て狭小ハウスに暮らしている、まだらと申します。

我が家は注文住宅なのですが、帰宅動線を意識した家づくりをしました。

が、実際に暮らしてみるとその帰宅動線は「大人目線」で作られたものだということが痛感され、

子どもの目線になってみると

ぜんっぜん使いにくいんですけど!(怒)

なんてことがしばしばあります。

子どもの視点に合わせて生活の環境を整えることは、子どものやる気や成長に繋がっていくと私は考えます。

そこで今回の記事では、

子どもにとってベストな帰宅動線・環境づくりをしてみたので、同じように悩まれている方・これから家を建てようかなと思っている方の参考になれば幸いです。

中には賃貸でも真似できる環境づくりもご紹介しているので、賃貸住まいの方にも必見です!

~この記事を読んだらわかること~

・幼児のための帰宅動線づくり

・帰宅動線における工夫

・帰宅動線のおすすめアイテム

・注文住宅設計時のポイント

・建築後や賃貸でも真似できる帰宅動線づくり

幼児(3才児)の特徴

我が家の幼児は現在、3才1か月になります。

幼児といえども月齢、個体差によっても差がありますが、今回は3才児に合わせた動線づくりをしていきます。

では早速、我が家の3才児特徴からお話しします。

①口が達者。ああ言えばこう言う状態。

②ルールを知り、我慢をしたり、制御することを覚えようとしている。→うまくできなくて葛藤・癇癪をおこすこともしばしば。

③自立したい、自分でなんでもしたいと挑んでいく

④ほめられたい。「どう?すごいでしょ」「ねぇ、見て!」が口癖。

これらを踏まえると、3才児は「成長の黄金期」なのではないかなと思います。

感情のコントロール・社会の仕組みやおうちのルールをまだまだ必死に覚えようとしている段階。

それなのに承認欲求も高まり、自分でトライしたくなる。

その分、失敗も多く、その失敗を大人や環境がどうフォローしていくかで成長度が大きく変わる。

まさに3才は幼児期の礎をつくる大切な時期なのではないかなと思い、成長の黄金期だなぁと率直に感じました。

なので、2才くらいまでは大人がお手伝いしていた部分も、3才以降は「自ら取り組んでもらえる」ように、家の中には様々な環境整備が必要であることがわかります。

帰宅動線

それでは実際の帰宅動線と、環境整備について見ていきましょう。

我が家の3才児は保育園に通っているので、夕方に帰って来ることを想定した帰宅動線となっております。

玄関

まず、帰宅をして一番初めに行うことは「靴を脱ぐこと」です。

大人の場合、立ったまま靴を脱ぐことができますよね。

でも、3才児はバランス力がまだないので、立ったまま靴を脱ぐことが出来ません。

座って、靴を脱ぐしかないんです。

しかし、玄関のあがったところ(框)に3才児が腰を掛けても・・・

足が地面に届きませーん!!!

足・・・浮いたままになってしまいます。

全く脱げないことはないですが、足がプラプラしているとマジックテープをはずすといった細かい作業が、難しくなってしまいます。

そこで、用意するのはこちら

足を乗せられる台を用意しました!

これは100円ショップのガーデンコーナーにあったスタンドです。

この上で立つことはできませんが、靴の脱ぎ履き補助には十分です。

これで足が浮くことなく、手も届き、確実に1人で靴を脱げるようになりました。

脱いだ靴はこのままこのスタンドに置いておけば、翌日履くときにも、子どもの手で靴を取ることができ、自ら履こうとする意欲を作り出せます。

因みに、スタンドの代わりに読まなくなった雑誌を重ねてひとまとめにしても、同じように使うことができます。その他の代用も色々ありそうです。

既製品でもこんなものを見つけました!

Bitly

コート・帽子かけ

次に、靴を脱いだらコートや帽子を脱ぎます。

2才までは、脱いだものがそのままその辺に転がっていましたが・・・

脱いだものも所定の位置に片づける というお家のルールを理解してもらうために、自分でしまえるよう環境を整えます。

それがこちら

これはスリーコインズで購入したウォールフックです。

子どもの手の届く位置に取り付けました。

フック部分が星型になっていて可愛らしいのはもちろん、星の部分がおおきいので、細かい作業が苦手な幼児でも服をひっかける程度の作業であれば、成功しやすいです。

さきほどの玄関ホールから1枚扉を開くと、すぐ目の前にこのウォールフックがあるので動線的にもちょうどいいです。

後方が玄関。左手にコート掛けがあります

でも、壁に穴あけはあまりしたくない・・・

という方には、スタンドタイプのコートかけを置くのも便利だと思います。

Bitly

ただ、ウォールフックは壁を活かせるので、狭小住宅であれば重宝しますよ^^

玄関の真横に洗面台

コートや帽子をかけたら、手を洗いに行きます。

コロナ禍(2020年)を境に、注文住宅では多くの方が帰宅動線の中に「洗面台」を取り入れているように見えます。

我が家も、玄関の真隣に洗面台をつくりました。

コート掛けの奥に見えるのが洗面台

リビングなどの主だって使う部屋に入る前に、手洗いうがいはしっかり済ませておきたいですね。

子どもであれば、尚更。

保育園や幼稚園から様々なウイルスを持ち込むリスクが高いので、帰宅したらすぐに手洗いができるようにしましょう。

そして、幼児向けの帰宅動線として考えなければならないポイントは

「自分で全部できる」ようにしておくこと。

親が水を出してあげる、のではなく自分で水を出して、止めて、といった一連の動作ができるようにすべきだと考えます。

そこで用意したアイテムは以下の通りです。

<踏み台>

踏み台は、水が出た先に手が届けばいいわけではなく、「蛇口まで」手が届くかがポイントです。

自分で水をだす・調整する・とめる動作ができるくらいの「高さ」があるかというのを条件に選んでみてください。

我が家の踏み台はこちらです。

Bitly

3才児(約95cm)は、少し背伸びをしますが、この踏み台で蛇口まで手が届きます。

<ウォーターガイド>

続いてはウォーターガイドです。

これはキャンドゥで買いました

これを取り付けると、出した水がガイドに沿って手前側に流れて来るので、身体の小さい幼児にとって、手が洗いやすくなり、しっかり手を洗えるようになります。

また、手洗いだけではなく、うがいのときにも、コップに水をためやすくなります。

水が届きにくいと、指先だけチャっチャと濡らしておわり・・・。なんてこともあるので、ウォーターガイドはもう生活必需品となっています。(形状等によっては使用できない場合もあります)

<オート ソープディスペンサー>

手をかざしただけで自動で泡が出て来る便利アイテムです。

石鹸や、普通のハンドソープで泡立たせる経験もさせた方がいいかな・・・?と思ったのですが、

あくまでも「自分でできる」ということを最優先で考えると、3才の時点では、手をかざすだけで泡がでてくる→自分1人で洗える!という経験を第一にしました。

また年齢があがるにしたがって、石鹸に変えるなどして様々な経験を積むことができれば良いと思います。

オートソープディスペンサー↓↓

Bitly

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これらのアイテムを用意したことによって、3才1か月はもう1人で完璧に「手洗い」「うがい」「手をふく」という一連の動きをこなしてくれています。

自立・成長を促す、というのも勿論ですが、下の子もいたりすると1人でやってくれるのは本当にありがたいです。

これは余談ですが、

手洗いしている所は遠目でも見ておきます。終わったら「できたね」「きれいになったね」と本人の達成した、という事実についてのみ客観的に述べています。

「上手!」「えらい!」などの褒め言葉は出来る限り控えます。特に日常の必要な行動に関しては。

褒めることが日常化してしまうと、褒められることが当たり前→褒められるために、他人の目を気にするために行動を起こすようになってしまうからです。

あくまでも自立のサポートが、最大の目的なので日常生活で必要なことは、子ども自身の中で達成感・喜びを感じるような環境整備が最重要であって、声かけはそこまでたくさんしていません。

でも、ちゃんと見ているよ。君のがんばりを応援しているよ、というふうにそっと見守っています。

トイレ

さて、余談が長くなりましたが

幼児向け帰宅動線、続いては「お手洗い」です。

特に、トイレトレーニングの時は玄関付近、お風呂付近にトイレがあると大変重宝します。

我が家のトイレは洗面台の真横にあるので、動線的にはバッチリです。

洗面台の真横にトイレ

家から帰ってきて、「トイレ・・・」

お風呂にいくまえに「トイレ・・・」となるので

なにかと便利です。

そして我が家では、保育園から帰宅後即風呂にいれる派です。

理由は「ウイルス」を極力もちこまないため。

なので、帰宅して手洗いをしたら、トイレに行き、そのままお風呂へ直行!です。

この流れがスムーズにできる帰宅動線に組み込まれていると安心ですね。

そして、1人でトイレに行ってもらう為の環境整備アイテムもご紹介します。

<トイレ踏み台>

トイレの形にはまるタイプなので、この踏み台がおきっぱなしでも大人もそのまま使えるスグレモノ。

これがあれば、3才は1人でトイレに座ることができます。

トイレの踏み台

https://room.rakuten.co.jp/room_c105c5add3/1700226405981348

<補助便座>

補助便座はあらかじめ置いておきます。

ハンドルタイプはまたぐのが難しいので、年齢の低い子にはおすすめしません。

我が家のはこれ↓

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お風呂へ

トイレを済ませたら、そのまま目の前のお風呂へ直行!

目の前がお風呂

お風呂からあがったら、2階のリビングへあがっていきます。

以上が我が家の帰宅動線になります。

図面公開・まとめ

上記でご紹介した我が家の帰宅動線がわかる、1階図面を用意しました。

青→黄色→緑→赤の順に動線が組まれています

靴を脱ぐ→コートをかける→手を洗う→トイレに行く→お風呂にはいる

という幼児に必要な帰宅動線がひとまとめになっていることが分かると思います。

我が家のような3階建ては、水回りとリビングのフロアが完全に分かれるので、帰宅動線がつくりやすく、ウイルスの持ち込みも抑えやすいというメリットもあります。

平屋などの広いおうちであれば、リビングへ直行させずに手洗いができる動線を組むことを優先して設計して頂ければよいかなと思います。

これから注文住宅を建てられる方は、我が家の図面もひとつの参考にしていただければ幸いです。

帰宅動線ひとつ考えるだけでも、おうちづくりは、子どもの成長の助けにもなると実感させられます。

よりよい帰宅動線で、子どもにとっても親にとっても安心で、機能的なおうちづくりを目指していきましょう。

これからも当ブログでは、おうちづくり×子育てをテーマに投稿していきますので、

また機会があればぜひご覧ください^^

それではまた!

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