狭小3階建てのWIC事情

家づくり

こんにちは。注文住宅で建てた狭小3階建てに暮らしている、まだらと申します。

こちらのブログでは、注文住宅・家づくり・暮らしに関することを発信しているのですが、

生活のキホンとなる『衣』『食』『住』は切っても切り離せません。

今回は、そんな衣食住のなかから、『衣』についてピックアップしていきます!

それでは早速ですが、質問です。

Q.毎日着る服やカバン・・・、どこにしまっていますか?

各自の部屋・寝室です!

各自の部屋・寝室にタンスを置いたり、クローゼットを使う場面はよくありますよね。

でも、各部屋に服を管理するのって・・・、洗濯物をそれぞれのタンスにしまったりしないといけないので、結構面倒だったりしませんか?

そんな時にオススメしたいのが!

WICという選択!

いやいやいや・・・狭小3階建てにWICなんて、無理無理無理。

・・・とお考えになるかもしれませんが。

我が家では実際にWICをつくることに成功しました!

それでは、狭小3階建て住宅のWICのリアルなサイズ感・使い方・設計のポイントなどをまとめてお伝えしていきます。

WICの位置

まず、我が家のWICの配置をご説明します。

我が家のWICは、1階の脱衣所の隣・かつ、2階から降りてきたすぐの場所 にしました。

黄色•WIC ピンク•脱衣所 青•階段

脱衣所の真横に設けることによって

・ドラム式洗濯乾燥機で、乾燥まで終わった洗濯物をすぐにWICにしまえる

というメリットができました。

また、2階へ向かう階段のすぐ近くにすることにより、

・着替えたいときに、階段をおりてすぐにWICに入ることが出来る

・2階で朝ごはんを食べる→WICに降りて着替える→そのまま1階の洗面台で化粧→出掛けるという動線ができる

といったメリットもあります。また、1階にWICがあると、帰って来た時に鞄やコートをそこへ置いて2階に上がることもできます。

なので、私としては1階のWIC配置をぜひおすすめしたいです。

ただし!

「2階以上にあるベランダ(バルコニー)で毎日洗濯物を干す」

「朝起きたらすぐに着替えたい」

といった希望がある場合には、1階WICよりも、寝室・ベランダ付近のWICにした方が良いと思います。

WICの広さ

ぶっちゃけ、どんな広さなの・・・?

それでは発表します。

我が家のWICのサイズは・・・

5.2㎡です。(約2.8畳)

横長なので、自転車・バイクなら1〜2台、停められるかな?というくらいの規模感です。

広くはないです。・・・が、

広くないなりの工夫ポイントがいくつもありますので、

以下に狭小住宅のWIC設計ポイントをあげていきます。

WICポイント

横長・縦長につくる

WI(ウォーク・イン)なので、広い空間をイメージしてしまいがちですが、

要は服が収納できて、人1人立ち入ることができれば、十分立派なWICです。

狭小住宅に広い空間はない。ので、

お家の角などを利用し、細長い空間をWICにしてしまいましょう。

我が家は、土地の形状に合わせて家の形も少しななめにつくってもらいました。

青い部分は土地に合わせてななめに作ってもらった

土地目一杯、斜めに家を作ってもらったことで、わずかながら余りスペースが誕生。

そこを使って、WICを作ったのです。

入り口

細長い空間なので、同じスペースに大人二人は入れないですが、

細長い空間だからこそ、1人は、奥の鞄を取りに行く、もう1人は、手前側の子ども服を選ぶ。というゾーン分けがしっかりでき、無駄なスペースを一切省いています。

入口も狭くていい

WICは、服をしまいに行くことを考えて設計しないといけないので、建具は不要です。

むしろ、建具があると邪魔です。

人1人が、服を持って出入りできる程度の入口が確保できていればOK。

そう考えると、狭小住宅でも、わずかなスペースにWICが作れそうですよね。

我が家も、建具はつけておらず、すぐに出入りできる状態にしています。

三角タレ壁にしてみた

その分、中は丸見えですけどね・・・。

来客などで、どうしても気になる方は、カーテンなどを取り付けられるようにしてはいかがでしょうか。

カーテンレールついている

また、服がたくさんかかっているような部屋だと、通気性も必要なので、そういった意味でも、建具は不要だと思います。

高さを活かす

とはいえ狭いんじゃあ、肝心の収納量は乏しいのでは???

もちろん、収納できる量には限りはありますが、極力容量を増やすための工夫もしていますよ。

狭小住宅における収納のPOINTは、「高さ」に注目することです。

横が取れなければ、高さを取るしかありません。

まず、普段使いしないような物・季節で入れ替えるものに関しては、高い位置に枕棚をつくり、そこへしまうようにします。

枕棚

POINT:枕棚を設置しよう

つづいて、服をかけるためのポールですが、これも1列だけではなく、高い位置と、低い位置に2本取り付けをすることをおすすめします。

同じ壁一面でも、単純にしまえる服の量が倍になります。

若干、上の服が下のポールにかぶってしまうことがありますが、比較的丈の短いTシャツ系を上の段に、

丈の短いパンツは下の段に、と分けると良いです。

POINT:ポールは2段つくる

収納の可能性を広げる

とはいえ、壁全面をポール2段で作ってしまうと、しまえる物が限られてしまい、少し勿体ないです。

一部では、通常通りポール1段のみにし、下部分の空間をあけます。

下があくと、枕棚に置けなかった少し大きめの衣装ケースや、布団ケースなどをいれることができます。

POINT:大きい衣装ケースなどを置ける空間も確保する

また、WICには服だけではなく、カバンを置くことも多いです。

カバンはかさばりやすく、数も多いので、我が家ではWIC内の一番奥に「可動棚」を設置しました。

POINT:可動棚の設置も考える

より便利に使うために

WICをさらに便利につかっていくために、以下のおすすめPOINTをご紹介します。

勝手にスイッチ

パナソニックさんの勝手にスイッチは、人の出入りを感知するだけで、照明のONと、時間経過により自動OFFをしてくれるものです。

我が家もこれを採用しましたが、WICは物を持って出入りすることが多いので、照明スイッチを押す必要がなくなることはとてもストレスフリーです。

子ども用のポールをつける

WICは子どもが使うことも想定しなければなりません。

我が家では、子どもの手にも届く高さのポールを設置しました。

3才の娘は、ここから自分で好きな服を選んで着替えたり、片づけも手伝ってくれます。

子どもの「自分でやりたい!」という気持ちをはぐくみつつ、生活のキホンも教えることができますね。

そういった意味でも、ぜひ、子ども用のポールもつくってみてください。

子どもが成長したあとは、このポールは外すこともできます。

WICではなくなる!?

今まで散々WICのご説明をしてきましたが…

長く住む(であろう)家、

WICが、いらなくなる日も来るかもしれない。

ということも考えてみました。

子どもが独立し、夫婦2人だけになったら

脱衣所に最低限の着替えだけ置いておき、あとは寝室にもっていく…。

そうなったら、余ったWICは例えば

・書斎にする

・猫用部屋にする

・楽器演奏ルームにする

・(足腰悪ければ)寝室にしちゃう!?

など、使い方は様々。

いつどんな使い方でもできるように、

エアコンの穴をつけちゃいました。

空調がきけば、安心ですよね。入り口はカーテンで仕切りたいと思います。

まとめ

いかがでしたか?

狭小住宅のWIC、

狭くても動線や収納の工夫を凝らせば、

十分快適に使えるということがお分かりいただけたでしょうか?

ほんの少しのスペースをつくって、

QOLをぐっとあげていきましょう!

狭小住宅のWIC、おすすめします。

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